入浴介助のポイントとは

24時間介護を行う施設にて仕事を行う上で、必須業務となるのが入浴介助だ。今回は入浴介助を行う際に気をつけるべきポイントを、入浴前、入浴中、入浴後の3つに分けて紹介していこう。

まずは、入浴前に関してだが、高齢者の体調をチェックをしていくことがポイントだ。体がだるいや熱っぽいなどはもちろんのこと、いつもと少しでも違うと感じることがあれば、注意する必要がある。また、高齢者はとりわけ体温調節機能が低下していることが多く、急激な気温の変化は体に大きな負担となるため、衣服を脱いだ状態でも寒いと感じないように、浴室と脱衣場をきちんと温めておく必要がある。

次に、入浴中に気をつけるべきポイントだが、入浴する際には必ずかけ湯を行う必要がある。いきなり湯船に浸かるとショックを起こしてしまう場合もあるためだ。さらに、かけ湯は足の爪先を始めに、頭、それから体へと、末端から中心に向かって行うようにしなければならない。そしてシャンプーと洗体を行っていく。高齢者の方によっては皮膚にイボがある方や、皮膚組織が弱い方もいらっしゃるので、できるだけ優しく、指の腹で洗うようにする。また、洗い残しがあると、かぶれや湿疹の原因となるので、丁寧に洗い流すことがポイントだ。

最後に入浴後に気をつけるポイントだが、これは水分補給が挙げられる。湯船に浸かると発汗作用により、意識しているよりもたくさんの汗をかくのだ。そのため、入浴後には汗で出てしまった水分を補給する意味でも十分な水分補給を心がけるようにしなければならない。